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病気の正しい治療トップ > 女性の病気 > 妊娠中毒症の症状と予防
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妊娠20週以降に高血圧、むくみ、たんぱく尿のいずれか、あるいは二つ以上症状が認められる場合を妊娠中毒症と言います。最も重要な症状は高血圧です。悪化すると、母体から胎児に十分血液を供給できなくなるため、子宮内の胎児は酸素も栄養も不足して発育不全や仮死を起こすこともあります。早産や死産の原因となるばかりでなく妊婦が死亡することもあり、妊娠中に起こる病気なの中で、最も注意が必要です。
血圧や体重測定、如意受けんさは全て妊婦の定期健診で行われるものです。提起的に検診を受けて早期に発見し、体重管理や血圧管理などを確実に行うことが予防につながります。早期に症状が現れるののほど重症化する傾向が大きくなります。妊娠中毒症が重症化すると次のような合併症が起こりやすくなります。
通常、分娩によって妊娠の状態が終了すると、妊娠中毒症の症状は軽くなり、いずれ消失します。そこで、妊娠によるさまざまな変化(ホルモン、自律神経、代謝など)に対応しきれず発症するのではないか推測されています。妊娠中毒症になりやすい妊婦の危険因子しては、次のようなものがあげられます。
これらの項目の複数が当てはまる人は注意が必要です。
妊婦全体では、4〜10%の頻度で見られます。初産で妊娠中毒症を起こした場合、次の妊娠でも反復することが多く見られます。
定期的に体重と血圧を測定し、適切な範囲内にそれらをコントロールすることがまず、基本です。定期健診を怠りさえしなければ早期発見は可能です。少なくとも食事は、塩分を制限し、エネルギーやたんぱく質量の見直しが必要です。妊婦さんの体格によって適正体重が変わってきますから、専門医と相談すべきでしょう。そのほかカルシウムやビタミンC、E、魚油の摂取について、信頼性の高い臨床研究によって予防効果が認められています。意識して摂取すると良いでしょう。
妊娠中毒症で最も重要な症状は高血圧です。降圧薬はいまや数え切れないくらいありますが、妊娠中、母体と胎児に安全なことがわかっている薬は限られています。血圧が高い時は無理をせず、体を横にして安静にしているだけでも効果があります。
合併症である痙攣発作を抑える薬の中では、マグネゾール(硫酸マグネシウム・ブドウ糖配合剤)が最も望ましいと考えられていますが、世界的に見ても、セルシン(ジアゼパム)が従来どおり広く使われる状況が続いているようです。