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病気の正しい治療トップ > 女性の病気 > カンジダ膣炎の症状と治療
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カンジダという真菌(カビの一種)が原因となって炎症が起きる病気で、外陰部に感染したものが外陰カンジダ症、膣内に感染したものが、カンジダ膣炎です。女性の場合、酒かす状の白いボロボロしたおりものが増え、膣や外陰部に激しいかゆみが生じたり、ただれて痛みを伴います。男性の場合は、性器から膿が出たり、排尿時に痛みを感じたりします。
カンジダ菌は、健康な人の口や膣にはいつも見られる常在菌で、外陰部に付着したり、膣内に入ったりしただけでは炎症を起こしません。極端に疲れて体力が落ちた場合、例えば月経直後、妊娠中や糖尿病を患っているとき、抗菌薬を長期に服用している時などに、体内のカンジダ菌が増殖して発病します。また性交渉によって感染することもあります。
ある統計によると、妊娠していない女性の15~20%に、妊娠中では20~40%にカンジダ膣炎があるとされています
症状が見られたら、すぐに医療機関を受診し、正しい診断のもとでエンペシドあるいはフローリドの膣錠や外用薬を用いることで、ほぼ確実に治療ができます。診断は膣の分泌物を顕微鏡で調べ、カンジダ菌が異常に増殖しているのを確認すれば簡単につきます。カンジダ膣炎は再発しやすい病気なので、治まってからも注意が必要です。症状がおさまっても勝手に薬を中止したりせず、完全に菌がなくなるまで治療を続けることが大切です。
感染予防のためには患部の清潔を保ち、不特定多数との性交渉を避けるべきです。おりものや強いかゆみが気になる場合には。下半身を締め付けるジーンズやガードル・ストッキングをはくことを避けて、通気性の良い綿の素材の下着などを身につけたほうが良い。
患部を清潔に保つことは必要ですが、神経質になりすぎて、何度も患部を洗うと、膣内の自浄菌の力を弱めて、かえって治癒力を低下させるため、注意が必要です。外陰部を石鹸で強くこすると、石鹸の刺激で悪化することがあります。お湯だけでそっと洗い、よく乾かすとよいでしょう。他の多くの性感染症と同様にカンジダ膣炎も、事前にコンドームを正しく使用すれば、パートナーへの感染はほぼ完全に予防できます。確実な治療があるとはいえ、再発しやすい病気でもあります。予防できる方法がわかっているのですから実行すべきでしょう。