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病気の正しい治療トップ > 子供の病気 > おねしょ・子供のおねしょ
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乳幼児までは全ての子供におねしょが見られますが、学童期までには90%が夜間睡眠中の排尿を抑制することができるようになります。しかし、一部の子供はおねしょが続く場合があり、これを夜尿症とよんでいます。一晩に一度とは限らず、二度、三度と漏らすこともあります。また、毎日漏らす場合もありますが、週に一、二度だけ見られるということもあります。量も子供によって差があり、多量にもらすこともあれば少量のこともあります。たいていはおねしょをしても目を覚ましません。
おねしょは、夜間睡眠中の尿生産量が膀胱の容量を上回った場合に起こりますが、、排尿と蓄尿を調節する末梢抗利尿・中枢神経が未熟であるために夜間睡眠中に膀胱の容量が低下するもの(膀胱容量低下型)、ホルモンの分泌が夜間に低下するために尿量が増加するもの(多尿型)に分類されます。これらの生理・機能的な側面だけではなく、おねしょが起こる背景には生活環境や心理的な要因が複雑に影響することも知られています。
小学校の低学年では、5%程度の子供がおねしょ(夜尿症)をすると考えられています。また、夜尿症の子供のうち薬20%は昼間のお漏らしを伴います。ほとんどの場合は、成長とともに症状は自然に消えていきます。
通常、子供のおねしょは成長とともに消失します。いつ消失するかは個人差がありますので、学童期に入っておねしょがある場合でも、周囲のものが心配しすぎるとかえって本人への心理的な圧迫感から悪循環が形成されることも考えられます。
血液中の水分が尿に移行するのを妨げる働きのあるデスモプレシンがおねしょに有効なことは研究で示されています。そのほかの薬に比べても、安全性の点で優れていますので、薬物療法を行う場合には最初に用いられるべきでしょう。
何歳になってもおねしょがあれば薬物療法を行うべきかについては、おねしょの程度や本人にとって日常生活上の支障がどの程度お起きかによって、一人一人の患者さんで個別的な判断が必要になります。